私は粘土などの素材を用いて「生理的嫌悪感の中に宿る美」をテーマに作品を制作しています。
今此の時と虚構の間で、人間の、泥のように醜く美しい意志を探求する作品を多く手がけています。
口の中に潜むネズミの作品は、食事時に膨れ上がる虚構を示しています。
食事時にすら何かの動画を再生しながらでないと損をした気になり、
自身の感覚を蔑ろにした際の食材のイメージを、
イチゴのようなネズミのような曖昧な形に落とし込んでいます。
刹那的な快楽の闇の果てでその姿を感じ取った時、
苦々しくも美しい命のあり方を垣間見ることが出来ます。
【制作年】2025【作品サイズ】H450*W300*D300mm,ミクストメディア【制作時間/約1ヶ月半(138h)】