
うまくいくには9頭産まなきゃ
馬のようこは日本の馬でした。
縁起担ぎの家系なので、昔から 「馬は子供を9頭産まなきゃいけない」 と言われて育ってきました。
「馬が9頭」いるから人生「うまくいく」 という日本の縁起担ぎの言葉があったからです。

しかしようこが産んだのは8頭だけでした。 なぜあと一頭産まないのかと周囲から責められ 自分はなんてダメなのだと思うようになりました。
それにあと一頭を都合よく産むなんて出来ません。 もし多く産んでしまったらその子供達が殺されて しまうかもしれないのです。今の日本は危険でした。
しかし友人の犬は満面の笑顔でこう言ったのです。
「母親のあなたを含めてちょうど9頭だなんて、 すごく縁起が良いね。きっと歴史上で初めてじゃん!」
今でも彼女は一番の親友です。
[描画時間]1h ※2480×1748px 300dpi