

男らしさ
男らしさの呪いをテーマにしたイラストです。 ぐっと堪え、我慢する。 時にはピエロになり周りを楽しませる。 決して泣かず、弱音を吐かない美徳。 その価値観に奮い立たせられた男性たちも いたでしょうが、同時に苦しんだ人も いるでしょう。


その価値観を女である私が 出来るだけ解釈し、 描いたのがこちらの作品です。 時計、車、マイホーム、など 周囲から男性たちに必要だとされた 部品を小さく一つ一つ描き 虫を表現しました。 与えられた価値観に 応えなければいけなかった時代でも、 また応えられなくても、 形作られた経験は宝石のように 美しい物だと思います。





片腕のない虫は 社会が知らずに男性たちに押し付けた 不自由さを表したものです。 ちょっと真面目になってしまいましたが、 どの時代の人々も、自分を許せる 生き方を見つけて頂ければと 願っています。
布団ぐらいの大きさの紙に印刷した作品 描画400hほど《2012》